ぼくは生きる

ぼくは生きる

大人が嫌い。自分も嫌い。そんなことを言っていても大人になっていく。自分と向き合っていく。これは避けられないんだと思う。

生きづらさの正体を探す旅

久しぶりに書く気がする。

今日も自分の中から出てくる言葉に付き合ってみようと思う。

 

僕は今日も生きづらさを抱えている

なぜこんなにも毎日が苦痛なのだろうか

寂しいのか悲しいのか

つまらないのか退屈しているのか

何が何だか僕は今日もわからない

 

いつだって満たされない心

何を願っているのかは自分にもわからない

ただただ今の僕に満足できない

ここは息が詰まるとどこにいても思う

ここではないどこかへ行きたいと

いつだって願っている

 

僕の本当の願いは何なのだろうか

なぜ僕はこんなにも生きづらいと嘆くのだろうか

僕はどうしたいのだろうか

尽きることのない僕の疑問が

すべて解決する日は来るのだろうか

 

きっと来ないだろうな

僕が僕の生きづらさの正体に気づく日なんて

ずっとそう思ってきた

そう思い続けている

 

気づきたくないだけだとわかっている

僕はこの生きづらさの理由を少しずつ掴もうとしている

それでもまだ目を背けていたいと僕の心が言う

たぶんずっとこの生きづらさの正体と向き合う勇気なんて

持てないままだろうな

 

だからこそ、今日はこの生きづらさの正体と向き合ってみようか

いつまでも逃げ続けていたいけど

きっとそれは間違いだから

いつかは向き合わなければいけない

目を背け続けるには限界があるから

 

僕の生きづらさの正体

それはきっと自己否定

幼少期のトラウマに近いもの

 

幼少期、親に認められたかった

親にとっての一番になりたかった

親の関心はいつも兄や妹のほうに高くて

僕はどうやっても親の一番にはなれないと思った

兄にも妹にも敵わないと感じていた

 

兄妹は嫌いじゃなかった

けれどただただうらやましかった

何をしてもしなくても親の目が向けられることが

僕は必死だった

何とかして自分を見てもらいたかった

兄妹よりも一番に自分に関心を向けてもらいたかった

 

僕は一度も親の一番になった記憶がない

幼少期の記憶にも残らない頃にはあるのかもしれない

いやきっとあるのだろう

親が手をかけなければ生きていけないほど幼いころなら

 

物心ついた時には両親の関心は兄か妹に向いていた

僕は自分の心にふたをした

寂しいと感じるのが怖かった

気づきたくなかった

だから見ないふりをした

 

僕は兄の妹ではなく妹の姉を選んだ

親の関心はどうせ向かないのだから

早く大人になろうと思った

妹という立ち位置よりも姉という立ち位置のほうが

親に求められていると感じていた

だから僕は姉であることに執着した

 

親は言った

あなたは妹に絶対にお姉ちゃんと呼ばせた、と

それは僕が自分に言い聞かせるためにとった行動だ

親は一生知らないままだろう

僕はお姉ちゃんだから仕方ないと自分に言い聞かせるために

妹にもそう呼ばせた

自分で思い込むよりも人の言葉は僕を洗脳する

僕はそうやって自分を隠した

 

それがきっと僕の生きづらさの始まり

 

僕は自分を隠し偽ることを幼いうちに覚えた

とはいっても完全に自分の感情をコントロールすることはできなかった

たくさん妹とは喧嘩をした

そのたびに親に怒られるのは僕だった

そうして僕は親を嫌った

親への期待を捨てると同時に他人への期待が小さくなった

どうせ誰も何も僕が望むようにはならない

何を願っても無駄だと。

 

小中学校はとても居心地の悪い場所だった

僕は人づきあいが基本的に苦手だ

共感性がおそらく乏しい

当時を振り返っても友達と呼べるような人は

ほとんど思い当たらない

僕にとってはみんなただの同級生だ

卒業と同時に会うこともなくなった

 

高校生になって集団とは思いのほか息が詰まるだけではないことを知った

高校は少しだけ息がしやすかった

世界が少し広がったからなのかもしれない

田舎の怖さを知った

狭い世界で生きてきたこととそのリスクを知った

 

何も知らないからこそ息苦しかった

当時の僕にはあの田舎は小さすぎた

僕はあの小さな世界で少しばかり異質だった

だからこそなじめなかったしあの町が息苦しかった

少し広がった世界で僕は普通だと気付いた

小さすぎる世界にいては見えないものがあった

僕が見ていたよりもずっとずっと世界は広かった

 

僕が今でも生きづらさを抱えている理由は

いまだに集団が怖いからだ

小中学生のとき僕は周囲になじめなかった

見えない壁のようなものを作られている感じがした

まるで僕は普通ではないかのように勝手に別のくくりに入れられるような感覚

あの恐怖が今も消えない

 

どの集団にいても心のどこかで思っている

この人たちも僕を異質だと思っているのではないかと

人は自分たちと違うところが多ければ多いほど別のものにしてしまう

たぶん、同じ輪に置いていると優劣で苦しくなるから

自分より優れた人をあいつは特別だと言ってしまえば安心する

きっとそんな心理なんだと思う

 

僕はそんなものに苦しめられてきた

小さな田舎町で偶然にもほかの同級生よりも成績が良かっただけ

高校生になり僕は大したことはなく普通だと知れた

同じくらいの人が集まっていることで僕も安心した

特別視されない安心感があった

 

けれど同時に気づいた

僕は僕でさらにすごい人や何かで特に劣る人を

特別視して自分と近い人たちだけをみて安心していた

それを知るとあの小さな世界で苦しんでいた自分がばかばかしく思えた

人は単純な生き物だと感じた

 

大学はさらに価値観を広げてくれる場所だ

いろいろな人が集まり会話の中で多様性を知る

僕はとらわれていたあの小さな田舎を忘れようと思った

 

あるとき同窓会で小中学時代の同級生に会った

当時と変わらず僕を特別視する彼らに少しがっかりした

彼らの中には働いている人もそれなりにいて

僕はすでに社会に出ている彼らを純粋にすごいなと思った

けれど彼らは変わらず僕の学歴を聞き特別視する

 

いつまで学歴や成績にとらわれているのだろうか

僕はただただ疑問に思えてならなかった

学生時代にどれだけ勉強ができたとしても

それは過去の話に過ぎない

いつまでも勉強さえできればすごいわけではない

 

僕は学歴にとらわれる彼らを見て思ってしまった

もう彼らにとらわれる必要なんてない、と

僕は自分の目的のために勉強し大学進学をしただけ

彼らが何と言おうと学歴は私にとって手段だ

学歴が良ければ立派だとは思わない

その先で何をするかが大切だ

 

僕は僕の価値観で生きていく

僕はあの小さな世界の価値観に苦しめられたくはない

あの小さな田舎町に過去の苦しみを置き去りにして僕は前に進みたい

 

来年の4月には僕も就職だ

社会に出る時がやってくる

学歴なんてただの手段だと今後も言い続けてやる

勉強は手段に過ぎない

僕は僕のまま戦い続けると誓おう

僕はいろいろな価値観に触れ変わり続けてやる

僕は僕を認めるために自分の世界を広げる

 

僕の旅はまだまだ終わらない

誰も行先は知らなくていい

過去はあの場所に置いていく

僕は未来を目指すよ

あの場所にはもう戻りたくない

自由をつかみに行きたいから

この生きづらさがいつか解消されますように

僕は僕と向き合い続けたい