ぼくは生きる

ぼくは生きる

大人が嫌い。自分も嫌い。そんなことを言っていても大人になっていく。自分と向き合っていく。これは避けられないんだと思う。

偽物の強さ

僕は一人だって平気だ!

誰かの目に止まることもなく親にすら目を向けられなかった少年は

自らを守るために弱さを隠し強くあろうとした

完璧だけを求め 一人でも人は強くあれると

自分は孤独かもしれないが 敗者ではないと

そんな感情だけで立ち続けた

どんなに苦しい時でも悲しい時でも

涙を流すことは許されないと思った

涙は弱者の 敗者の象徴だった

彼の心を誰が知るだろうか

彼の心を誰が救えるだろうか

彼の心を誰が解放するだろうか

誰が彼を子供でいいというだろうか

誰が彼の重荷を下ろせるだろうか

誰にも出来はしない

彼はもはや誰も信じない

親を始めとする大人達は彼にとってただの敵だ

無駄なのだ

彼に何を施そうとも

彼の心は動かない