ぼくは生きる

ぼくは生きる

大人が嫌い。自分も嫌い。そんなことを言っていても大人になっていく。自分と向き合っていく。これは避けられないんだと思う。

諦め 気づき 希望

なにもかもが無駄なんだ

僕の声は誰にも届かずに消えてゆく

よく言われるよな

欲しいものほど手に入らないものだって

まさしくそうだと思うよ

 

僕はただただ誰かに認められたかった

誰かに僕を理解しようとしてもらいたかった

僕が欲しかったのは

僕を見て評価してくれる人だった

誰も僕を見てなんかいない

親や家族ですらも

 

僕は求められた

完璧を、彼等の理想を

僕の進む道に僕自身は

どれだけ強く存在するのだろうか

誰も僕自身を知らない

自分を表すこともしないで

ひたすらに息を潜め

見つかりませんようにと

祈りながら本音を 弱さを隠した

 

僕は知らなかった

彼らの求める姿以外に認められる姿を

だから走り続けた

何もわからないままに

ある日気づいた

自分が進んできた道は自分の道ではないと

考え問う、この道は誰の道かと

答えは毎度違っていた

しかし確かなことがある

この道は誰かがかつて手放した道だ

 

僕は誰だ 何者なんだ

誰かの写身なのか

自己とはなんだ

僕は僕ではないのか

僕は他人の描いた道を我が物顔で歩いてきたのか

これまでの僕はなんだったのか

これからの僕はどこへ向かうべきなのか

答えなんてないのかもしれない

今までとは違うことしかわからない

ただこれからの道こそが

僕自身の道なのかもしれない

かつての遠回りは無駄に思えるかもしれない

でもきっとあの日々にしか

得られなかったものはある

どんな道を選び進もうとも 

もう二度と彼等に僕は写らない

僕は誰にも写らないまま進み続ける

 

きっと誰かが見つけてくれると信じて

今度こそ

自分自身を見てくれる人に出会えると信じて