ぼくは生きる

ぼくは生きる

大人が嫌い。自分も嫌い。そんなことを言っていても大人になっていく。自分と向き合っていく。これは避けられないんだと思う。

弱虫で怖がり

僕は本当はとっても弱虫で怖がりなんだ。

自分の弱さを認めることも

それを見せることも

ものすごく怖いんだ。

いつも思うんだ。

誰も僕のことなんて見ていないし

誰も本当の僕なんて知らない。

だけど僕は怖いんだ。

誰かが僕の弱さに気づいてるんじゃないかって

気づいて笑ってるんじゃないかって

だれも見てるわけないのに

人の目を恐れてしまう。

そんな自分がどうしても受け入れられない。

こんな弱虫 大っ嫌いだ。

怖がりなんて臆病者なんて嫌いだ。

常々そう思うよ。

だからきっと

誰も僕のことなんて好きじゃないし

嫌いどころか興味もないよね。

そんなふうに思っているんだ。

もう少し自分に自信を持つことが出来たら良かったのに。

ハッピーエンドが苦手

ドラマや映画にはハッピーエンドが多い

でもぼくはハッピーエンドが苦手だ

理由はうまく言えないけど

 

なんだか腑に落ちないことが多いんだ

都合のいいように進んでいく感じが

不自然に感じられるストーリーが

簡単に変わっていく人達が

なんとなくなんだけどね

そんなこと起こるわけないじゃんって

そんな簡単にいくわけないじゃんって

なんとなく気持ち悪い感じがするなって

そう思ってしまう

こんなぼくは捻くれ者なんだろうか

 

それにハッピーエンドって

本当に幸せなんだろうか

不幸せな人もいるじゃんって

言いたいわけではないよ

主人公が幸せになればハッピーエンド

そこはわかってるつもり

雰囲気は明らかにハッピーエンドでも

主人公が幸せだとは思えないことがある

それが当たり前の幸せなのかって

ぼくは変わり者なのかなって

少し悲しくなる

 

ハッピーエンドが嫌いで

バッドエンドが好き

というわけではないんだ

自然なストーリー展開がいい

当たり前の幸せが分からない

多分それだけなんだ

だからぼくはハッピーエンドが苦手だ

 

 

 

 

大人は敵

ぼくは大人が嫌いだ

平気で嘘をつくから

大人のいうあなたのためは

いつだって嘘ばかり

あなたのためだって

すぐにそう言うけど

本当は自分のためでしょ

全てがそうだとは思わない

でもほとんどがそうでしょ

 

それに大人は

勝手に期待して

勝手に失望する

きっと大人は

ぼくを見ていない

親も教師も

周りの大人たちも

ぼくの成績や評価を見て

ぼく自身は見ていない

だから勝手なんだ

 

でもきっと

そんなことないって

言うんでしょ

じゃあもしもぼくが

勉強も運動も一番下で

なんにも出来なくて

いわゆる出来損ないでも

今と変わらないのかな

そんなことないでしょ

変わらないなんて綺麗事

誰でも言えるよ

 

大人は外面が大切みたい

本音と建前はわかるよ

でもそれとは違うよね

よくある話

家の中と外では別人の親

親の人生のやり直しを歩く子供

子供が優秀で鼻が高い親

親に認められたい子供

 

時々思う

親子関係には洗脳があるのかも

子供は親に育てられる

自分で判断できないうちから

親のいうことを聞くものだと

そう教えこまれるかもしれない

少なくとも影響は受ける

だから親の人生のやり直し

そんな子供がいるんじゃないかな

 

ぼくは思うんだ

子供は親のものじゃないって

もっと自由でいいんだって

自分で考えて選べばいいって

親を疑うことも大切だって

 

自分に聞いてみる

その考えや判断は

自分のものか親の望みか

 

だから言わせて

親にも周りの大人にも

ぼくの評価に一喜一憂しないで

ぼくに期待しないで

ぼくは自分で道を選ぶ

 

ぼくの幸せはぼくが決める

 

 

 

 

 

自分の知らない自分

時々、自分の中に自分の知らない姿が見える

それが怖くなることがある

先のことを考える時間が増えた

自分と向き合うことが増えた

そうすると

自分は自分自身を知らないことに気がついた

あの人もこの人も私ではない

だから本当の私のことなんて知るはずがない

でも私は私だから自分のことなら知っているはず

そう思っていた

でも違った

私は私を知らない

誰かの方が私を知っているのかもしれない

 

時折、自分の真っ黒な一面が垣間見える

そうして自分を恐れる

生死について考えることがある

一時は自分に関わった人を全て殺してから死ねば消えれるのかもしれないと思った

もちろん、そんなことは出来ない

ただ私は恐らく自分の痛みには鈍感だ

自分への関心はあまり高くない

自分を消す方法を考えるような性格だ

死は望まないが消えたいとはよく思った

自分がどうなろうとどうでもいい

でも誰かに迷惑をかけるのは嫌だ

そんな思いからだった

 

時折、自分の未熟な一面しか見えなくなる

あれもできない、これもできない

何もかも中途半端だ

そうやって自分を嫌っていく

誰かの賞賛を得ても良い結果を得ても

できていないという感覚だけが私を占める

できないなんてことは許されない

そんな思いも頭をよぎる

とにかく無我夢中になることもある

だが、心が折れるのも早い

自分はできないことしかないって思っているから

できないできないと思いながらやり続けるのは苦しい

 

そして時々、自信過剰になる

あれだけやったんだから

こんなに頑張ったんだから

そういって認められるはずだと思い込む

実際には大したことは無いだろう

それでも自分に自信を持たないと心が持たないことがある

それを知っているからかもしれない

あれもこれもできる

そう思いたいのかもしれない

勝手に優れている気分になる

でも、本当は自分が劣っていると実感している

ただただそれを認めたくないから自信ありげに振る舞う

 

きっと自分に見える自分の姿はほんの一部でしかない

誰かに見えている自分もきっと一部だけ

じゃあどうすれば自分の全体が掴めるのだろう

自分の知らない自分が無くなっていくのだろう

いや、今のままでもいいや

自分の知らない自分がいる方がきっと面白い

自分の知らない自分に出会える瞬間は面白い 

だから知らない自分がいてもいいんだ

どうやっても知らない自分はなくならないんだろう

成長と知

幼い僕の世界は狭かった

幼かったのは彼らも同じ

 

彼らは言った

お前は頭がいいから

天才だから

何でもできるから

それだけで作り物の僕が完成だ

 

幼い僕は知らない

狭い狭い世界しか

からしがみつく

作り物の僕に

彼らの中の僕に

 

幼い彼らは知らない

作り物の僕しか

だから作り出す

嘘まみれの僕を

僕を覆い隠す僕を

 

成長した僕は知る

僕の世界は狭かった

彼らの世界も狭かった

 

僕は言う

僕はバカだから

凡人だから

何もできないから

ほら、自分嫌いな僕の完成だ

 

僕はまだ知らない

まだまだ幼いことを

だから追い求める

作り物の僕を

誰かの中の僕を

 

彼らはまだ知らない

自分が幼いことを

だから知らないまま

自分嫌いの僕を

本当の僕を

 

再会して僕は知る

彼らがまだ幼いことを

彼らが成長したことを

 

彼らは言う

お前はすごいよな

自分とは違うよ

変わらない関係性

 

彼らは話す

仕事がどうだこうだとか

学業がどうだこうだとか

変わったのは現在地

 

 

僕は知る

道がいつしか分かれていたことを

変わらないものがあることを

本当の彼らを知らないことを

 

僕は願う

変わらずにあり続けることを

いつか道が交わることを

 

 

 

成人式で懐かしい人たちに会っていろいろと思うことがあったので書いてみました。

幼馴染たちと会うと変わったなとも感じたけれど、話していると当時のままだなと思いました。大人になったとはいっても話し始めるとあの頃に戻ってしまうんですね。

もうすでに働いている人もいれば学生の人もいる。気が付けば道はバラバラで違うところにいました。タバコやお酒を片手に話しているのは本当に不思議なものでした。

今いるところ(現在地)はバラバラだけれど、関係性は変わっていなくて安心というんですかね。なんだか暖かくなりました。

 

人と違う自分

自分は自分

そう思って生きられるだけでどれだけ楽だろうか

人と違うことをするのは怖い

人に合わせて自分を殺す

そうすると怖くはない

でも自分がわからなくなる

生きやすくなるわけではなかった

心が苦しい

あたりまえか

自分の心を殺してるんだから

自分に嘘をついているんだから

でも怖い

仕方ないじゃないか

人と違うことは怖いんだ

1人になることは怖いんだ

彼らの思考が読めないから

どう行動してもダメな気がする

でもさ

僕は僕でありたい

誰かに合わせるのもいいけど

自分を殺すのは嫌だ

心が苦しいのに

そんな選択はできない

僕だって独りは怖い

けど

自分を殺すくらいなら1人を選ぶよ

1人と独りは違う

きっと人と違うくらいじゃ独りにはならないよ

大丈夫、人と違っても

自分がそばにいてくれれば

1人は独りじゃない

きっと君にも僕にも味方が現れる

自分を殺すな

きっとそれだけでいい

世界は君らしく生きて

僕らしく生きて

苦しくなるほど残酷じゃないよ

この世界は理不尽だけど

君らしく僕らしく

生きていけるはずだから

大丈夫

自分を周りを

信じられれば世界は変わるよ

弱い心

人を恨んでも何にもならない

そんなことはわかってるよ

人を妬んでも無駄だ

そんなこともわかってる

でもさ、僕には無理なんだ

誰も恨まず妬まずに生きるなんて

僕は弱いから難しすぎる

自分の中に黒いモヤがたまっていく感じ

どうしたらいいの?

恨んではいけないことくらい知っているさ

妬むべきではないことも知っている

でも弱い僕の心は誰かを恨み妬んでしまうの

正しく生きるのは難しい

自分の弱さを知っているからなのか

誰でもいいから自分より劣っていてほしい

全ての人に自分よりも劣ったところがあってほしい

なんて僕は醜いんだろうか

なんて僕は嫌な奴なんだろうか

誰か救いをください

誰か僕を受け入れて

誰か僕を受け止めて

誰か僕を……

誰か醜い僕を殺してくれ

心の醜い嫌な僕を消してくれ

自分の嫌なところが見えるたびそう願う

誰も叶えてはくれない願い

自分でどうにかするしかないの

でもどうすればいいの?

誰か誰か

僕の心を救ってください

僕の心を浄化してください

誰か誰か

醜く惨めな僕を消してください

僕を正してください

僕を僕をどこかへ連れて行って

僕をここではないどこかへ

僕が僕らしくいられて誰も傷つけないでいられる

そんなどこかへ

 

 

消えたいだとか死にたいだとか

僕らはすぐに思うんだ

いろいろなことから逃げていると

自分のことが好きになれない

こんな自分なんて生きていたって迷惑だって

どこかで思ってる

でも同時に

死んでも誰かに迷惑をかけるんだって思ってる

きっとそうやって思いとどまる

いや、最初からきっと僕らは死ぬつもりなんてない

逃げ出したいのは本当かもしれないけど

きっとね、弱いのは僕だけじゃない

みんな心の中に弱さを持っているんだ

それを隠して、受け入れて

前向きに強く生きているんだ

僕は弱さのほうが勝ってしまうけど

そんな人ばかりじゃないだけ

もしかしたら僕からすると強く見えている人も

本当は弱さが勝っているのかもしれない

僕には見えないだけで

きっと誰だってそうだ

僕には見えない一面を持っている

誰にも見せない一面を持っている

誰だって自分の弱さと戦っているんだ

自分の弱さに負けてしまわないように

だから弱さに負けているような僕らも戦おう

自分の弱さに勝てなくてもいいじゃないか

自分の弱さを封じなくてもいいじゃないか

自分の弱さを受け入れてやろうよ

きっとそうすれば少しは強くなれるから

今よりも毎日が輝きを見せてくれるはずだから

恨んだり妬んだりすることがあってもいい

その分、尊敬できるところを探そうよ

マイナスが消せないなら

それ以上のプラスで覆ってしまおうよ

そうすれば結局はプラスじゃないか

弱さもマイナスもあっていいじゃないか

欠陥だらけでも僕らは生きているんだ

お互いに欠けたところを補いながらさ

だから認めようよ

自分の負の部分を

そして受け入れようよ

他者の負の部分を

きっとそれでいいはずさ

いや、それでいいと信じてみようよ